障害者雇用で働いているけれど、仕事がしんどい。
精神的な負担が大きく、毎日仕事に行くだけで疲れてしまう。周囲に迷惑をかけないように頑張っているけれど、気がつけば無理をしている。
そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
僕も、精神障害を抱えながら障害者雇用で働いています。現在はレジャー施設で働いていますが、仕事が精神的にきつくなることもあります。
特に負担を感じるのが接客です。お客さんが多い日や接客の仕事が増えた日は、普段よりも精神的に疲れてしまいます。
それでも、何とか仕事を続けています。
そのために大切だと感じているのが、無理をしすぎないこと、困ったときには周囲に相談すること、そして完璧を目指さないことです。
この記事では、僕自身の経験をもとに、精神障害のある人が障害者雇用で無理せず働き続けるために大切だと思うことを紹介します。
障害者雇用でも仕事がしんどいことはある
障害者雇用というと、一般雇用よりも負担が少なく、働きやすい環境をイメージする方もいるかもしれません。
確かに、障害者雇用には合理的配慮を受けられる可能性があるなど、精神障害のある人にとってメリットがあります。
しかし、障害者雇用だからといって、仕事が必ず楽になるわけではありません。
仕事には責任がありますし、職場の状況によっては忙しくなることもあります。予定していなかった仕事を任されたり、苦手な業務に対応したりすることもあるでしょう。
僕の場合、現在はレジャー施設で環境整備を中心に働いています。施設内の清掃などを行う仕事で、基本的には接客が少ない業務です。
もともと接客の仕事には苦手意識がありました。そのことを職場に伝え、現在の業務に移ることができました。
ただし、環境整備の仕事をしていても、お客さんから質問されることはあります。また、職場の状況によって接客の仕事が増えることもあります。
以前、来場者が多い時期に接客を担当した際には、かなり忙しくなりました。何とか乗り切ることはできましたが、精神的な負担は小さくありませんでした。
この経験から感じたのは、自分に合った仕事に就いていても、常に負担が少ないとは限らないということです。
大切なのは、仕事がしんどくなったときに、自分の努力だけで何とかしようとしないことです。障害者雇用で働いているからといって、どんな仕事でも我慢しなければならないわけではありません。
自分が苦手なことや負担を感じることを把握し、必要に応じて職場に相談することも、長く働き続けるためには重要だと思います。
接客で精神的に疲れたら、無理をしない
僕が仕事で特に負担を感じるのは、接客です。
清掃などの環境整備と違い、接客では相手の状況に応じて対応する必要があります。突然質問されたり、忙しいなかで複数のことを考えたりする場面もあります。こうした仕事は、精神的なエネルギーを使います。
もちろん、接客が好きな人もいるでしょう。しかし、精神障害のある人にとっては、対人関係や臨機応変な対応が大きな負担になる場合もあります。
僕自身、お客さんが多い日に接客を続けていると、午前中は何とか乗り切れても、午後になると精神的にきつくなることがあります。
以前も、来場者が多く、接客の仕事で忙しかった日に、午後から精神的な負担が大きくなりました。
そこで、とん服を服用し、1時間ほど休憩を取りました。その後、少しずつ落ち着きを取り戻すことができました。
この経験で改めて感じたのは、限界まで我慢する前に休むことが大切だということです。
仕事をしていると、「もう少し頑張らなければ」「自分だけ休むわけにはいかない」と考えてしまうことがあります。
しかし、無理を続けて体調を大きく崩してしまえば、その後の仕事にも影響します。
一時的に休むことで、その日の仕事を続けられる場合もあります。もちろん、休憩を取っても回復しない場合には、業務の調整や早退などを相談することも必要でしょう。
体調が悪くなったときに休むのは、決して怠けているわけではありません。長く働き続けるために、自分の状態に合わせて休むことも、仕事の一部だと考えています。
なお、薬の服用については、医師から指示された用法・用量を守ることが前提です。薬だけで無理を乗り切ろうとせず、負担が続く場合には主治医にも相談したいところです。
職場に言いづらいことは、就労定着支援に相談する
障害者雇用で働いていると、仕事の悩みを職場に直接伝えにくいこともあります。
「こんなことを言ったら評価が下がるのではないか」
「仕事ができないと思われるのではないか」
そんな不安から、困っていることを我慢してしまう方もいると思います。
僕も、職場に対して自分の希望や困りごとを伝えることが、いつでも簡単にできるわけではありません。そこで役立っているのが、就労定着支援です。
僕は就労移行支援を利用して就職し、その後も同じ事業所に就労定着支援をお願いしています。定期的に面談を行い、仕事で困っていることや体調について相談しています。
最近、僕は接客の仕事が増えてきたことに悩んでいました。そして、接客の負担が増えるのに比例して、とん服を飲む量も増えていました。
この状況を支援員さんに伝えたところ、僕が感じている負担をうまく言語化してくれました。そのうえで、職場の本社に伝えてくれたのです。
自分一人では、何が問題なのかを整理したり、職場に伝わるように説明したりするのが難しいこともあります。しかし、支援員さんに相談することで、自分の状態を客観的に整理し、職場に伝えやすくなります。
これは、就労定着支援を利用していて良かったと感じる点です。
就労定着支援は、就職した後も仕事を続けていくための支援です。事業所や状況によって支援内容は異なりますが、仕事の悩みを相談したり、必要に応じて職場との調整を支援してもらったりすることができます。
もちろん、相談したからといって、必ず希望どおりに職場が変わるとは限りません。それでも、自分一人で抱え込まずに済むことには大きな意味があります。
障害者雇用で働いていて、仕事がしんどいと感じている方は、就労定着支援などの相談先を活用することも考えてみてください。
もし現在、就労定着支援を利用していない場合でも、職場の上司、人事担当者、産業医、主治医など、相談できる相手を探しておくとよいと思います。
仕事で完璧を目指さない
仕事がしんどくなる原因の一つに、頑張りすぎてしまうことがあると思います。
任された仕事はきちんとこなしたい。周囲に迷惑をかけたくない。できるだけ期待に応えたい。
こうした気持ちは、決して悪いものではありません。
ただし、精神障害を抱えながら働く場合、いつも全力で頑張ろうとすると、心身への負担が大きくなってしまうことがあります。
僕自身、仕事ではできるだけきちんと対応したいと考えています。しかし、何事も完璧にこなそうとすると、かえって自分を追い込んでしまいます。
仕事には、忙しい日もあれば、比較的余裕のある日もあります。体調が良い日もあれば、思うように動けない日もあります。
それなのに、毎日同じ水準で頑張ろうとするのは、なかなか難しいことです。
だからこそ、最近はもう少し力を抜いて働くことも大切だと考えています。
もちろん、仕事を適当にやればいいという意味ではありません。求められている仕事をこなすことは大切です。
しかし、必要以上に自分を追い込む必要はありません。
できる範囲で仕事をする。分からないことは確認する。負担が大きくなったら相談する。必要なときには休む。
そうした働き方でも、仕事を続けていくことはできます。
僕は、仕事で一時的に高い成果を出すことよりも、長い期間にわたって安定して働き続けることを大切にしたいと考えています。
精神障害のある人にとっては、仕事を続けられること自体が重要な意味を持つ場合もあります。
無理を重ねて体調を崩し、仕事を続けられなくなってしまうよりも、自分に合ったペースで働き続ける方が、結果的には良いこともあるのではないでしょうか。
障害者雇用では「継続できること」を大切にする
仕事を選ぶとき、給料や待遇、キャリアアップなどを重視するのは自然なことです。
僕も、以前は工場で働いていました。以前の仕事と比べると、現在の障害者雇用では収入やキャリアの面で物足りなさを感じることもあります。
障害者雇用だからといって、すべてが理想的なわけではありません。収入が十分でなかったり、昇進やキャリアアップの選択肢が限られていたりすることもあります。
一方で、現在の職場では合理的配慮を受けられ、残業もほとんどありません。体調が悪いときには、早退や休みについて相談しやすい環境があります。
こうした働きやすさは、僕にとって大きなメリットです。
給料を増やしたいという気持ちはあります。しかし、それ以上に、今の仕事を無理なく続けられることを大切にしています。
仮に給料が少し高くても、精神的な負担が大きすぎて体調を崩してしまうなら、自分にとって良い働き方とは言えないかもしれません。
もちろん、生活費や将来のことを考えれば、収入を増やす努力が必要になる場合もあります。誰にとっても、収入より継続を優先すべきだと言いたいわけではありません。
ただ、精神障害を抱えて働く場合には、自分の体調や生活全体を考えたうえで、仕事を選ぶことが重要だと思います。
働くことは、生活のすべてではありません。
仕事を続けながら、趣味を楽しんだり、勉強したり、将来のためにお金を貯めたりすることも大切です。
仕事でエネルギーを使い果たし、休日は寝ているだけという生活が続くなら、働き方を見直す余地があるかもしれません。
仕事だけでなく、生活全体を無理なく維持できること。それが、自分に合った働き方を考えるうえでの一つの基準になると思います。
仕事がしんどいときは、自分を責める前に環境を見直す
障害者雇用で働いていて、仕事がしんどいと感じたとき、自分の能力や努力が足りないと考えてしまうことがあるかもしれません。
しかし、仕事がしんどい原因は、自分自身にあるとは限りません。
業務内容が合っていないのかもしれません。仕事量が多すぎるのかもしれません。職場の配慮が十分でないのかもしれません。あるいは、体調の変化によって、これまで問題なくできていた仕事が負担になっている可能性もあります。
そのため、まずは何が負担になっているのかを整理してみることが大切です。
例えば、接客が負担なら、接客の頻度や対応方法について相談できないか考えてみる。仕事量が多いなら、優先順位を確認したり、業務の調整をお願いしたりする。精神的に疲れたときには、休憩を取れるように相談する。
すべての希望が通るわけではありませんが、自分が困っていることを伝えなければ、職場も状況を把握できない場合があります。
また、体調の悪化が続く場合には、主治医や支援員に相談することも重要です。
仕事を続けるために必要なのは、いつも自分の努力を増やすことだけではありません。仕事の進め方や職場環境を調整することも、立派な対策です。
自分を責める前に、少し立ち止まって考えてみてください。
今の仕事のやり方は、自分に合っているでしょうか。
無理をしすぎていないでしょうか。
誰かに相談できることはないでしょうか。
こうした問いかけが、働き方を見直すきっかけになるかもしれません。
まとめ:無理せず働き続けることも、一つの成功
精神障害を抱えながら働くことは、決して簡単ではありません。
障害者雇用であっても、接客や人間関係、仕事量などの問題によって、精神的な負担が大きくなることがあります。
僕自身、接客の仕事で疲れてしまったり、とん服を服用して休憩を取ったりすることがあります。就労定着支援の支援員さんに相談し、職場に自分の状況を伝えてもらったこともあります。
こうした経験を通じて感じているのは、無理をしすぎないことの大切さです。
仕事を完璧にこなそうとする必要はありません。困ったときには周囲に相談し、必要なときには休み、自分に合った働き方を考えていくことが大切です。
そして、仕事を続けるうえでは、給料やキャリアだけでなく、体調や生活全体とのバランスも考える必要があります。
僕は、仕事で常に最大限の成果を出すことよりも、無理なく働き続けられることを大切にしたいと思っています。
もちろん、収入や待遇を改善したいという気持ちもあります。それでも、まずは安定して働き、生活を維持することが土台になると考えています。
もし今、障害者雇用で働くのがしんどいと感じているなら、自分を責めすぎないでください。
頑張ることだけが正解ではありません。休むことも、相談することも、働き方を変えることも、仕事を続けるための大切な選択肢です。
無理をして働き続けるのではなく、無理をしなくても働き続けられる方法を探す。
それが、精神障害と付き合いながら長く働いていくために、僕が大切にしたい考え方です。



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